『おかしな二人』

  • 2016.09.30 Friday
  • 23:00

 

アメリカ演劇学科講座「ニール・サイモンの世界」の第4回『おかしな二人』です。(2016年9月30日)


 

      アメリカ演劇学科講座

   ニール・サイモンの世界

 

     

 

   第4回 『おかしな二人』

 

  講師:小島真由美(演劇学部専任講師)

 


 

 <目次>

 1.解説

 2. 初演

 3.ストーリー

 4.映画『おかしな二人』

 5.日本の『おかしな二人』

 


 

   1.解説

 

ニール・サイモンのお兄さんダニーはテレビ番組のチーフライターでした。九年の結婚生活で二人の子供をもうけたのですが、後に離婚。なかなか元妻への未練を捨てられずにいたそうです。そんな時、やはり妻と別れたロイ・ガーバーという演劇エージェントの友人がいて、二人の離婚男は慰謝料と子供の養育費捻出のために共同生活を始めました。ダニーは料理が得意な人でした。ダブルデートの際にも手の込んだ料理を彼が準備。ところがロイが時間を女性二人にきちんと教えておかなかったせいで料理の出来上がりより一時間も遅れて到着してしまいました。するとダニー、まるで奥さんにでもなったかのようにカンカンになって怒りを爆発させたのだそうです。 (酒井洋子訳『ニール・サイモン自伝  書いては書き直し』早川書房, 1997, p.165-67) 

 

1作目の『カム・ブロー・ユア・ホーン』は兄と自分がモデル。2作目の『はだしで散歩』は妻と自分がモデルでしたが、兄とその友人というおかしな男二人がモデルとなって、サイモンの代表作の一つ『おかしな二人』は生まれました。サイモンは自伝の中で主人公二人の創作について説明しています。

 

ダニーとロイのキャラクターに肉づけをして、現実の二人より多くの面で正反対にした。ダニー(劇中のフィリックスに相当)を実物とは違って、気難しく、整理整頓と身ぎれいさに執着する男にした。ロイ(オスカーに相当)はだらしなくて、八方破れで、不平の多い男にした。 (同上 p.168)

 

翻訳者の酒井洋子さんは次のように作品を分析なさっています。

 

多分に化学者であるニール・サイモンは性格の極端に違う人間を同一試験管に入れてかきまわす。「ナイスガイ・ニューヨーク」では正反対の反対の性格の兄弟を、「裸足で散歩」では奔放な女と保守的な男を結婚生活に、そしてこの「おかしな二人」では無精者と潔癖な男を同居生活に放りこんでいる。同じ環境にありながら性格も習性も感受性も異なるから当然もめてくる。それを追い詰め、煮詰めていって大爆発を起させる。その時のエネルギー、バイタリティーがその無類のおかしさ同様ニール・サイモンの本領なのである。 ―映画『おかしな二人』パンフレット「男性人間と女性人間」(酒井洋子)より

 

では作品でどんな大爆発が起こるのか、そのエネルギーとバイタリティーを探ってみましょう。

 


 

      2.初演

 

初演:1965年3月10日〜1967年7月2日  

劇場:The Plymouth Theatre

   (1966年7月30日まで)

   The Eugene O'Neill Theatre

   (1966年8月1日より)

上演回数:964回公演/プレビュー2回

演出: Mike Nichols

CAST

Art Carney (as Felix Ungar)

Walter Matthau (as Oscar Madison)

Paul Dooles (as Speed)

John Fiedler (as Vinnie)

Nathaniel Frey (as Murray)

Sidney Armus (as Roy)

Monica Evans (as Cecily)

Carole Shelley (as Gwendolyn)

 

 Internet Broadway Databaseより

   (ibdb.com 2016/9/28) 

 *写真:Playbillより

  (playbill.com 2016/9/28)

 

     

 


 

     3.ストーリー

 

  台詞:酒井洋子訳 『おかしな二人』より

    —『ニール・サイモン戯曲集I』

      (早川書房/1986)

 

       第1幕

 

ある蒸し暑い夜。オスカー・マディソンのアパート。汚く散らかった部屋で週一回のポーカーを楽しむ40代の男たち5人。仲間の一人のフィリックス・アンガーが現れないのを妙に思ってオスカーが電話をしてみると、彼が妻と別れ、悲しみのあまり死にたいと言って出て行ったまま行方不明である事がわかります。そこへフィリックスがアパートへ登場。何も知らないふりをしてポーカーを続ける面々ですが、自殺の心配をしてフィリックスの一挙手一投足に内心はドキドキの状態。彼らのとぼけた返答ぶりが笑いを誘います。

 

 フィリックス(本棚に歩いていって) ぼくに電話あった?

 オスカー う、―- いや、おれの知る限りではないね。 (他に向かって) フィリックスに電話あったか?(みな肩をすくめて、いいや、といったアドリブ)どうしてだ? 電話を待ってたのか?

 フィリックス (本棚の本を見つめたままで) いや!……いや…ただきいてみただけだ。(本を取って中を見る)(p.293)

 

 

  Raven Theatre, Chicago (May, 18-June 18, 2010) 

  Directed by Michael Menendia

 

しかしフィリックスはやっぱり帰ると言い出し、一人にしてはまずいと皆が止めようとしてアパート内を追い回す大騒ぎとなります。

 

 オスカー  フィリックス、すわれ。ちょっとでもいい。おれたちに話してくれ。

 フィリックス 話すことなんかない。何も言うことなんかない。もう終わっちゃたんだ、終りなんだ、すべて終わったんだ。離してくれ!(p.298)

 

 

  The Ivoryton Playhouse, Conneticut

  (Aug. 5-30, 2009)  Directed by Lawrence Thelen

 

何とか落ち着いたフィリックスは事情を話し、オスカーと話し合いの末、二人で同居することにします。


 

       第2幕第1場

 

二週間後。ポーカーを楽しむ仲間がいる部屋が清潔感あふれる片付いた部屋に様変わりしています。オスカーと共同生活を送り始めたフィリックスはナプキンを一同に配り、執事か奥様のごとくビールや食事を給仕します。上品な彼の作法に男たちはついていけません。フィリックスは缶入りのビールを注意深くあけ、長いグラスに、こぼれたりあふれたりしないようにていねいに注ぎます。そして満足げな声をあげて缶をおくのです。

 

 フィリックス (マレーに近づいて)マレーには氷のように冷たいビール。

 マレー (手を伸ばしながら) や、どうも、フィリックス。

 フィリックス (グラスをもった手をひっこめて) コースターは?

 マレー ええ?

 フィリックス  きみのコースターさ、グラスの下に置く丸いもん。(p.322)

 

 

   The Brooks Atkinson Theatre, NY

   (Oct 27, 2005 - Jun 4, 2006)

   Matthew Broderick as Felix

   Nathan Lane as Oscar


 

       第2幕第2場

 

同じアパートのイギリス人姉妹を部屋に招いてのダブルデートが決まります。フィリックスが料理を担当。だが予定より遅く帰ってきたオスカーに、出来上がった料理がひからびてしまったと怒りを爆発させます。

 

 フィリックス おそくなるってわかっていたら、なぜ電話してくれないのさ。p.345)

   

  Matthew Broderick (Felix), Nathan Lane (Oscar)

 

そうこうしているうちにイギリス人姉妹のグウィンドリンセシリーがやってきます。

 

 セシリー すてきだわ、うちのアパートよりはるかにすてき。 (p. 350)

    
The Arts Theatre Club Company, Vancouver, Canada

(January 23 February 23, 2014) 

Directed by John Murphy

 

この二人の名前、実はある有名な喜劇から取られている名前なんです。19世紀末のイギリスの劇作家・小説家・詩人であったオスカー・ワイルドの代表作『まじめが肝心』の中で主人公の二人の男性が恋におちる相手がグウェンドリンとセシリー。主人公の男性も真面目なジャックと自由奔放なアルジャノンと対照的なおかしな二人でした。離婚しかかっている境遇をこの姉妹に話し出したフィリックスは悲しい雰囲気を醸し出し、影響された姉妹も同情と共感の台詞を語り初め、仕舞いには三人で泣き出してしまいます。キッチンから戻ったオスカーは異様な光景にびっくり仰天。

       

 オスカー  一体どうしたんだ? (p. 362)

 

    Victoria Playhouse, Petrolia, Canada

 [near Lake Erie and Detroit] (June 12-30, 2013)


 

        第3幕

 

うるさい女房のようなフィリックスにうんざりし切ったオスカーは、デートを台無しにされてつむじを曲げ、大ゲンカに発展していきます。フィリックスは部屋をとび出し、イギリス人姉妹の部屋に行ってしまうのですが…。

    

  The Ivoryton Playhouse, Conneticut

  (Aug. 5-30, 2009)  Directed by Lawrence Thelen

 


 

        4.映画

 

    『おかしな二人』

   (The Odd Couple/1968年)

 

       

 

<アメリカ映画/1時間45分>

 監督:ジーン・サックス

 制作:ハワード・W・コッチ

 脚本:ニール・サイモン

 撮影:ロバート・B・ハウザー

 音楽:ニール・ヘフティ

<出演>

 ジャック・レモン (フィリックス) 

 ウォルター・マッソー (オスカー)

<日本公開:1969年>

・DVD: パラマウント

  ホーム エンタテインメント ジャパン

 (2015/06/10発売)英語字幕付

・IMDbでの評価 = 7.7 (2016/9/29)

・アメリカン・フィルム・インスティテュート

 2000年選出「アメリカ喜劇映画ベスト100」

 第17位 (ちなみに1位は『お熱いのがお好き』)

 

『おかしな二人』は『裸足で散歩』の映画化に続いてニール・サイモン自身が脚色を担当した作品です。居間に加えてオスカーのアパートの8部屋を全部見せるばかりでなく、ニューヨークを3週間にわたってロケしました。セントラル・パーク、タイムズ・スクエア、ハドソン河畔、47番街、シア球場、ボウリング場、レストランなど、屋外の場面で台詞が自然に語られています。

 

映画独自の新たな場面も撮影されました。球場場面の撮影ではニューヨーク・メッツとピッツバーグ・パイレーツの実際の試合前にトリプルプレーの模様が映画のために撮影されたそうです。街なかでの場面についてサイモンは自伝で次のように述べています。

 

映画『おかしな二人』の脚本書きは、今までのなかでいちばん楽な仕事だった。芝居の台詞をほとんど全部そのまま使い、アクションのあるところはアパートの外に持ち出し、ニューヨークの街なかに設定した。(酒井洋子訳『書いては書き直し』p. 275)

 

原作劇および映画での主人公オスカーの役割と演じるウォルター・マッソーの演技についてもサイモンは説明しています。

 

ウォルターは、ある意味ではギリシャ劇のコロスなのだ。ジャックの(フィリックスの)奇行についてウォルターが言うことは、すなわち、われわれ観客が彼について感じていることだ。自分たちがたった今感じたことを役者に代弁されると、客はおかしくてたまらない。しかも、それをウォルターほどおかしく言える男はいなかった。(同上、p. 276)

 

フィリックス役のジャック・レモンに関しては彼にいわゆる‶当て書き″をしたことを明かしています。

 

『おかしな二人』で彼がフィリックスに扮することが決まるなり、私はほかのだれよりも彼がうまくやれるとわかっている台詞や立ち居振る舞いなどをちりばめた。これは作家と役者の完璧な結婚だった。 (同上、p. 277)

 

作者自身による脚本はアカデミー賞で脚色賞にノミネートされました。これはサイモン初めてのノミネートです。その他、ゴールデングローブ賞では主役の二人も候補になるなど、映画『おかしな二人』はサイモン劇の映画化の代表作と言える作品になったのでした。ではその映画の内容を特に脚色、追加場面を中心に見ていきましょう。

 


 

夜の街をふらつくフィリックス

独りで呆然と夜の街をふらつくフィリックス(タイトルバック)。安ホテルにチェックインし、307号室のキーを渡されるのですが、それよりも上の階の部屋を希望します。そして9階の部屋に入りますが、部屋の窓から下を眺め、何だか憂うつで危なげな様子です。

 

 

 

彼は部屋で財布と腕時計を「妻と愛する子供たちへ」と書かれた封筒に入れてチェストの上に置きます。この世からおさらばするんだなと思って観ていると、窓がなかなか開かず、あげくのはてに腰を痛めて、飛び降り自殺は取りやめ。再び街をうろつき、女性ダンサーが踊るクラブで独りで酒を飲んでいるうちに今度は首筋を痛めてしまいます。さえない表情を見せながらも失笑させられてしまうのがジャック・レモンらしいところです。結局、川沿いを歩いても飛び込む気にもなれず、思い出したのは友人オスカーの部屋なのでした・・・とここから原作の第1幕の冒頭の場面になります。

 

内心ひやひや、そして大騒ぎの追っかけっこ

ポーカー仲間はフィリックスの妻と別れ話の末、自殺をすると言って家を出て行方不明である事を知ります。そこへフィリックスが登場。一同はカードを手にして、何も知らないふりをします。このあたりの室内場面は原作とほぼ同じ展開ですが、カメラが個々のメンバーの表情をアップで捉えるところは映画ならではの面白さ。一同はフィリックスの発言や行動に内心ひやひやしているのがよく分かります。左からオスカー、ヴィニー、マレー、スピード、ロイの五人です。

 

 

 

やっぱり帰ると言って泣き出してしまうフィリックス。フィリックスを引き留めようと一同は彼を追い回しますが、廊下や他の部屋までカメラも追っていきます。その大騒ぎの追っかけっこを見ると、結構オスカーの部屋って広いんだなあなんて思えます。

 

食堂と公園でお悩み相談

何かあったら連絡をとオスカーに伝えて仲間が帰った後、12年間の結婚生活はそう簡単に忘れられるものではないとフィリックスは嘆きます。この第1幕後半のお悩み相談の場所は町の食堂と公園に変更されています。食堂で話していると、冷房に弱いフィリックスは耳鳴りがして耳がつまってしまいます。それを直そうとして「フマーッ!」と大きな声を出していると周りの客が怪訝な顔で彼を見ます。原作には部屋で「大鹿のように吠える」とト書きにありますが、レストランの設定に変えたので、よりおかしな場面になりました。この場面については作者も次のように解説しています。

 

ジャック・レモンが鼻腔のトラブルを解消しようとオオジカにような声を出すところは、街の食堂に設定してずっとおかしくなった。彼がいななくたびに食堂の客が何ごとかとジャックを見るし、これで相手のウォルター・マッソーもなお一層おかしくなった。そのつど、ウォルターは作り笑いして目をそらし、自分はこの男とは関係ない、どうしてこんな変なアヒルの真似ごとをするんだろうという顔をした。

 

 

 

球場、ボーリング場などの屋外場面

翌日スポーツ記者のオスカーが野球の試合を観戦中にフィリックスから電話が入ります。「オスカー、今日はソーセージは食うな。晩メシはそれにする」と伝える彼。この電話に出ていたおかげで、オスカーは9回裏のトリプルプレーを見逃がしてしまいます。オスカーはカンカンになって電話の向こうのフィリックスを責めるのでした。ここは最も屋外の広さが感じられる喜劇的場面です。

 

 

 

オスカーがダブルデートの話を持ち出すのはボーリング場で。オスカーが球を投げてストライクと思いきや、画面はビリヤードの球が台の上へ広がるカットへと変わり、二人が場所を変えた事が分かります。この映画はアカデミー賞で脚色賞の他に編集賞にノミネートされましたが、このあたりの細かいつなぎが評価されたのでしょうか。

 

 

 

フィリックスがオスカーの提案を承諾するのは、カフェのような場所の片隅でピンボールをしながら。電話してデートが成立するのは、大勢の客でごった返すバーでビールを飲んでいる最中。映画の二人は結構、外で遊んでいるんですねえ、これが。英国人姉妹のエピソードの流れは原作とほぼ同じです。

 

ニューヨークの街にフィリックスを探す

3幕の無言の戦いはエレベーターの中から始まります。部屋に入るとオスカーは食事中のフィリックスの皿に殺虫剤の噴霧器をかけ、挙句の果てに皿をキッチンの壁に投げつけてしまいます。ここは原作とほぼ同じなのですが、怒ったオスカーに追われ、フィリックスはアパートの屋上へ逃げてきます。

 

 フィリックス  ケンカなら居間でしよう。

 オスカー  荷物をエプロンに包んで出ていけ。 

 

アパートを出て行ったフィリックスが心配になったオスカー。仲間と共に警官マレーのパトカーに乗って街を探し回ります。

 

 スピード  捜しつくした。アパートで電話を待とう。

 オスカー  あの世からの電話か。

 マレー   かわいそうに。

 オスカー  同情なら俺にしろ。呪われたんだ。

 ヴィニー  帰って来るさ。

 オスカー  ツラ当てに死ぬ気だ。幽霊になっても俺をつけ回す。掃除好きの幽霊だ。

 

 

 

フィリックスが戻ってきたかと思ってドアを開けると、そこにはグウェンドリンが。そして数日間、姉妹の部屋に泊る事にしたフィリックス・・・映画は劇と同様に、ポーカー仲間にタバコの吸い殻に気をつけろと注意をするオスカーの変わり様を見せて終わります。

   


 

 5.   日本の『おかしな二人』

 

☆ 1968年4月22日〜30日

 (紀伊國屋ホール)

 『おかしなカップル』 

  企画製作=新演劇人クラブ・マールイ  

  演出=リチャード・ヴァイア

  出演=金子信雄(オスカー)

     フランキー堺(フェリックス)

【劇評】 

昨年我等がフランキー堺氏がクラブ・マールイの公演でフィリックスを演じた時も、そのスプーンならぬオタマの見事な振りっぷりで観客を湧かせに湧かせていた。フランキー氏のオタマは“女房”のそれであり、ジャック・レモン氏のオタマは“プロの家政婦”のそれと同じ小道具の扱いでもニュアンスの違いがあったようで興味深い。(映画『おかしな二人』パンフレット、酒井洋子「男性人間と女性人間」より)


☆ 1979年1月12日〜2月3日 (西武劇場) 

  『おかしな二人』 

  制作=パルコ 

  演出=福田陽一郎 

  翻訳=増田久雄

  美術=朝倉摂 

  照明=沢田祐二 

  出演=杉浦直樹(オスカー)

  石立鉄男(フェリックス)

  谷啓、ジェリー藤尾、三谷昇、名古屋章

  高林由紀子、稲野和子

   

【劇評】 

「ぜいたくな劇場でぜいたくな配役、ちょっとリッチな気分になれる。テレビの役柄と反対に、杉浦の粗暴なほどの男くささは新発見、石立のホモがかった役柄も楽しい。」(朝日新聞)

「ものすごく面白い芝居。杉浦と石立が公演、ポーカー仲間の名古屋もよく、福田演出もさえたとあって、場内、笑いのたえまがない。シャレた大人の喜劇である。見なきゃソンの舞台である。」(サンケイ新聞)

「これは快作と呼んでいい。よくはずんだ舞台に、客席はわいた。西武劇場が、熱っぽくなった。二ール・サイモン喜劇のおもしろさ。そしてその“おもしろさの心”を演出も出演者も、よくつかんだ。石立の柔、杉浦の剛と、このコンビ、演技がぴったり決まったが、ほかの出演者も、おしなべて好演。とくに名古屋章の警官マレーに、生活のにおい、職業の味わいがあった点に注目しておきたい。女優二人はお色気もあり、いい彩りになっている。」(テアトロ 79年3月号)

 


☆ 1980年5月3日〜29日 (西武劇場) 

 『おかしな二人』(再演) 

  制作=パルコ 

  演出=福田陽一郎 

  翻訳=増田久雄

  出演=杉浦直樹、石立鉄男ほか

【劇評】 

僕が芝居をやっていこうと思ったのは、パルコ劇場と名前が変わる前の、西武劇場で観た『おかしな二人』がきっかけでしたから。本当にしゃれててウィットに富んでいて、ちょっとシニカルで楽しかったんですよね。(2013年PARCO劇場公演『ロスト・イン・ヨンカーズ』(台本・演出:三谷幸喜)パンフレット中の「三谷幸喜が語る、パルコ劇場上演ニール・サイモン作品ベスト3」

より)


☆ 1989年10月25日〜11月6日(本多劇場)

 『おかしな二人』 

  企画制作=加藤健一事務所 

  演出=綾田俊樹  訳=酒井洋子

  出演=加藤健一(オスカー)

     平田満(フィリックス)

     高畑淳子(グウェンドリン)


☆ 1991年2月8日〜17日

 (シアターVアカサカ)

  『おかしな二人』 

  制作=オフィス・シルバーライニング 

  演出=小林裕  

  翻訳=小田島雄志・小田島若子

  出演=岸野幸正(オスカー)

     安原義人(フィリックス)


☆ 1995年7月4日〜24日(銀座セゾン劇場)

 『おかしな二人』 

  企画製作=銀座セゾン劇場 

  演出=福田陽一郎 

  訳=福田陽一郎、増田久雄

     出演=杉浦直樹(オスカー)

     江守徹(フィリックス)

     谷啓(ヴィニー)、

     川平慈英(スピード)

  


☆ 2002年8月31日〜10月14日

  (PARCO劇場) 

  『おかしな二人』 

   製作=パルコ/シス・カンパニー 

   演出=鈴木裕美 翻訳=山内あゆ子 

   ダイアローグ=飯島早苗

   出演=陣内孝則(フィリックス)

      段田安則(オスカー)

      八嶋智人(スピード)

      高橋克実(マレー)

   


☆ 2014年6月6日〜14日(エコー劇場)

  『おかしな二人』 (テアトル・エコー) 

   訳・演出=酒井洋子

   出演=安原義人(オスカー)

      根本泰彦(フィリックス)

 


次回第5回の講座ではミュージカル『スウィート・チャリティ』を取り上げます。

 

 

 

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contents

  

    演劇学部推薦公演(2019年秋期)

   

  

    映画学部推薦作品(2019年秋期)

   

  



  

オンライン映画演劇大学は映画と

演劇を幅広く紹介、解説、研究する

オンライン上の教育・文化活動です。

文部科学省の認可は受け ていませんが、実際の大学での授業と連携した情報や研究も掲載しています。

  



  

   <9月の推薦作品>

  ・ 演劇学部推薦公演

  ・ 映画学部推薦作品

  



  

     <新着記事・講座>

  

New

・ 2019年 秋期

      観劇レポート対象作品

     が発表されました。

             (19/9/16)

New

・ 2019年 秋期

      映画レポート対象作品

     が発表されました。

             (19/9/15)

New

・ 2019年 IMDb

     外国映画ベストテン

    (資料作成: 今村直樹)

             (19/8/24)

Update

・ 2019年英米演劇上演予定

             (19/8/8)

 

・ 『英国万歳!』で

     朗読される

     『リア王』の名場面

     が掲載されました。

             (19/5/31)

 

・ 『英国万歳!』

   〜登場人物・物語の解説

     が掲載されました。

             (19/5/30)

 

・ ミュージカル

   She Loves Me のすべて

     が掲載されました。

             (19/5/5)

 

・ 映画学部主催の新講座

   アカデミー賞と

     アメリカ映画の歴史

     講座内容・予定が

     発表されました。

             (19/5/1)

 

・ オンライン映画演劇大学

     英米演劇大賞2018

    (受賞作・受賞者の発表)

 

・ オンライン映画演劇大学

     シネマグランプリ2018

    (受賞作・受賞者の発表)

 

・ 2018年 (第92回)

     キネマ旬報ベストテン

 

・ 2018年 IMDb

     外国映画ベストテン

    (資料作成: 今村直樹)

 


  

 

 

 〜優秀賞の発表と選評〜

  


  

・ 2017年 IMDb

     外国映画ベストテン

    (資料作成: 今村直樹)

  




  

<過去の主要記事・講座>

  

     【シェイクスピア学科】

  

        (講師: 広川治)

・ 講座概要・予定

・ 第1回  シェイクスピアって

                 ヤバくない?

・ 第2回  恋人たちの

                 シェイクスピア

・ 第3回  軍隊で

            シェイクスピア?

・ 第4回  アクション・スター

            がハムレット

・ 第5回  俳優たちの

                 『ハムレット』

・ 第6回  国王のための

                 名せりふ

・ 第7回  宇宙の彼方の

                 シェイクスピア

  




  

     【アメリカ演劇学科】

  

・  『エンジェルス・イン・

       アメリカ  第1部』

      (解説: 篠山芳雄)

  

・  アーサー・ミラー

  『セールスマンの死』研究

  (講師: 篠山(ささやま)芳雄)

  


  

 

  (講師: 小島真由美)

・ 講座概要

・ 作品リスト

・ 映画リスト

・ 第1回入門編

・ 第2回 『カム・ブロー・

              ユア・ホーン』

・ 第3回 『はだしで散歩』

・ 第4回 『おかしな二人』

・ 第5回

    『スウィート・チャリティ』

 原作: 映画『カビリアの夜』

          初演(1966年)

映画『スウィート・チャリティ』

                   *

・ 第6回 映画 『紳士泥棒

          大ゴールデン作戦』

・ 第7回 『星条旗娘』

・ 第8回 『プラザ・スイート』

・ 第9回 『浮気の終着駅』

・ 第10回 『ジンジャー

               ブレッド・レディ』

  




  

     【イギリス演劇学科】

  

・  ワイルド流喜劇のレシピ

      オスカー・ワイルド

      『まじめが大切』論

      (講師: 石田伸也)

  

・ テレンス・ラティガンを観る

         『深く青い海』

        (講師: 広川治)

 

・    『ローゼンクランツと

ギルデンスターンは死んだ』

      (解説: 石田伸也)

  

・   ミュージカル

    『ビリー・エリオット』

   〜英語の歌詞に見る

       団結、自由、信念〜

        (講師: 広川治)

  


  

    

      + 観劇レポートより

  




  

 【映画学部・映像文化学科】

  

・  カズオ・イシグロ

   『日の名残り』の映画化

      (講師: 篠山芳雄)

  

・ キネマ旬報ベストテン分析

      (講師: 今村直樹)

  

  <2017年夏>

     世界の映画を観る、

        映画で世界を見る

  


  

    

  




  

 (詳細な目次については

  CONTENTSページ参照)

  

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   演劇学部推薦公演

    (2019年8月)

  

   ヘンリー六世 三部作

       リチャード三世

       (カクシンハン)

作: シェイクスピア

翻訳: 松岡和子

演出: 木村龍之介

主演: 河内大和、真以美

        (7/25〜8/12)

  


  

       人形の家part2

         (パルコ)

 作: ルーカス・ナス

 翻訳: 常田景子

 演出: 栗山民也

 主演: 永作博美

        (8/9〜9/1)

  


  

    ブラッケン・ムーア

          (東宝)

作:アレクシ・ケイ・

         キャンベル

翻訳: 広田敦郎

演出: 上村聡史

主演: 岡田将生、木村多江

        (8/14〜27)

  

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 映画学部推薦作品 (新作)

  

 (2018年洋画推薦作品)

   


  

 『スリー・ビルボード』

   2/1〜  公式サイト

 『タクシー運転手

    約束は海を越えて』

   4/21〜  公式サイト

 『フロリダ・プロジェクト

     真夏の魔法』

   5/12〜  公式サイト

 『ワンダー  君は太陽』

   6/15〜  解説ページ

 『ブリグズビー・ベア』

   6/23〜  公式サイト

  


  

 『判決、

     ふたつの希望』

   8/31〜  公式サイト

 『1987、

     ある闘いの真実』

   9/8〜  公式サイト

 『バッド・ジーニアス』

   9/22〜  公式サイト

 『search サーチ』

   10/26〜  公式サイト

 『ボヘミアン・ラプソディ』

   11/9〜  公式サイト

 『アリー/ スター誕生』

   12/21〜  公式サイト

  



  

 (2019年1月推薦作品)

 『バジュランギおじさんと、

   小さな迷子』

   1/18〜  公式サイト

  


  

 (2019年2月推薦作品)

 『メリー・ポピンズ

     リターンズ』

   2/1〜  公式サイト

 『女王陛下のお気に入り』

   2/15〜  公式サイト

  


  

 (2019年3月推薦作品)

 『グリーンブック』

   3/1〜  公式サイト

 『ブラック・クランズマン』

   3/22〜  公式サイト

  


  

 (2019年4月推薦作品)

 『僕たちのラストステージ』

   4/19〜  公式サイト

 『幸福なラザロ』

   4/19〜  公式サイト

  


  

 (2019年5月推薦作品)

 『ドント・ウォーリー』

   5/3〜  公式サイト

 『僕たちは希望という

      名の列車に乗った』

   5/17〜  公式サイト

  


  

 (2019年6月推薦作品)

 『SANJU/サンジュ』

   6/15〜  公式サイト

 『パピヨン』

   6/21〜  公式サイト

  


  

 (2019年7月推薦作品)

 『COLD WAR

      あの歌、2つの心』

   6/28〜  公式サイト

 『Girl/ガール』

   7/5〜  公式サイト

  


  

 (2019年8月推薦作品)

『存在のない子供たち』

   7/20〜  公式サイト

 『シークレット・

      スーパースター』

   8/9〜  公式サイト

  

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