英米演劇大賞 2018

  • 2019.03.12 Tuesday
  • 13:00

 

オンライン映画演劇大学では英米演劇大賞を設けて、優れた英米戯曲の上演や演技、スタッフを賞の形で記録に残しています。2018年の英米演劇大賞は2018年の1月から12月に首都圏で上演された英米の劇作家の翻訳劇(原則としてストレートプレイ)を対象にしています。ここに各部門の優秀賞、および最優秀賞を発表したいと思います。

 

考には本学の選考委員の先生方の意見に加えて、先生方が教えていらっしゃる他の大学で提出された観劇レポートの内容も選考に反映されています。選評にはレポートの一部を匿名で引用している部門もあります。観劇レポートは率直で示唆に富むものが多く、観劇慣れした専門家、研究者が見過ごしがちな演技、演出や新鮮な感動がまとめられた貴重な記録でもあります。

 

*選評=広川治(シェイクスピア賞/助演女優賞)、石田伸也(イギリス演劇賞/主演男優賞/翻訳家賞/演出家賞)、小島真由美(アメリカ演劇賞/主演女優賞/助演男優賞)

 


 

 

オンライン映画演劇大学

 英米演劇大賞2018

〜2018年上演舞台より〜

 

 シェイクスピア賞

 

 イギリス演劇賞   アメリカ演劇賞

 翻訳家賞      演出家賞

 

 主演男優賞     主演女優賞

 助演男優賞     助演女優賞 

 

 スタッフ部門

  (美術・衣装・照明・音響・音楽賞)

 

 オンライン映画演劇大学名誉賞

 ナショナル・シアター・ライブ賞

 英米演劇大賞2018

 

 過去の選出結果

 → 英米演劇大賞2017 『プライムたちの夜』

 → 英米演劇大賞2016 『クレシダ』

 

 以下が各部門の優秀賞と最優秀賞(赤で表記)一覧です。シェイクスピア賞には、シェイクスピアを主人公にした『恋におちたシェイクスピア』やミュージカル 『ナイツ・テイル −騎士物語—』(『二人の貴公子』原作)も含まれています。イギリス演劇賞はアイルランド演劇の上演も対象にしています。

 


 

 

  【シェイクスピア賞】  

 『ハムレット』(カクシンハン)

 『恋におちたシェイクスピア』(劇団四季)

 『ナイツ・テイル −騎士物語—』(東宝)

 『オセロー』(松竹)

 

選評◆ 広川 治

 今、カクシンハン(木村龍之介主宰・演出)のシェイクスピアが熱い。40年ほど前のシェイクスピア・シアター(出口典雄主宰・演出)にあったような熱気と疾走感がある。シェイクスピア・シアターは1975年から小田島雄志の新訳を得て、わずか6年で日本初の連続全作上演を果たした劇団である。全員ジーンズ・スタイルの若さあふれる新世代のシェイクスピアとしてスタートして以来、現在に至るまで半世紀近く活動を続けている。吉田鋼太郎もかつて劇団員としてハムレットやヘンリー八世を演じたことがあったが、吉田は蜷川幸雄のシェイクスピア上演(彩の国さいたま芸術劇場)の中核をなす俳優として成長し、蜷川の死後は彼が跡を引き継ぎ、全作上演の達成まで残り三作となっている。そしてその吉田の下では今、カクシンハンの河内大和が頭角を現わしつつある。

 

カクシンハンは毎回、現代の文化、風俗を巧みに取り入れて、胸がわくわくする刺激的なシェイクスピアを見せてくれる。池袋のシアターグリーンで上演された『ハムレット』では、開幕場面で渋谷のスクランブル交差点を連想させるような空間を創り出し、ハムレットの心象風景を表現していた。交差点の中央で倒れる男、一切関知せず行き交う大勢の人々、倒れた男に近づく一人の男…。これらは先王である父親、宮廷の人々、ハムレット自身の表象だろう。このプロローグを受けて、ハムレット(河内大和)はデンマークの王子としてではなく、周囲とのつながりを失って孤立した現代の若者の一人として我々の前に登場した。

 

叔父クローディアス(高橋克明)のスピーチは現代の独裁者のごとくテレビ中継され、オフィーリア(真似美)はクラブ(ポローニアス・クラブという店名)でダンスを楽しみ、セリフがラップに代わる場面もある。劇中劇の場面では、安倍首相のマスクをかぶった男がトランプと金正恩のマスクをかぶった二人に毒殺されるという諷刺ネタも用意されていて、悲劇ながらも笑えて楽しめる場面も結構多い。しかし何よりも俳優陣の熱い演技が、ダイナミックかつ繊細なシェイクスピアの言葉(松岡和子訳)を手中に収め、先の見えない「今」の物語を見事に紡いでいた。

 

観劇レポートでも対象公演としていたが、上演が4月で授業が始まったばかりということもあり、観劇した学生が少なかったのが悔やまれる。しかし観劇レポートには「シェイクスピアを体感できた」「他の公演も見てみたい」等、『ハムレット』を観てカクシンハンのファンになった学生も多かったし、他の先生方もいたく感心していた。

 

東大の大橋洋一先生(英文学)も「カクシンハンの公演のなかだけではなく、現代の演劇パフォーマンスのなかで、誰が見てもベストのリストに加えるだろう」(ブログ:大橋洋一 News & Comments)と今回の『ハムレット』を絶賛している。今後も小劇場でいいから、いやむしろその方がいい、とにかく“シェイクスピアを止めるな!”と叫んでおきたい。

 

劇団四季の『恋におちたシェイクスピア』は『ビリー・エリオット』など、映画の舞台化を得意とするリー・ホールによる台本。シェイクスピアの先輩にあたる劇作家クリストファー・マーロウの登場場面が増やされていて、恋愛だけでなく友情も劇作家としての成長に一役買っているという点が映画(脚本=トム・ストッパード)とは異なる。1998年の映画を観た事のない学生も多く、物語の展開を楽しんだ人も多かったようだ。正確な日本語を意識しすぎるあまり、ストレートプレイでは言葉のリアリティーを失ってしまうことがある四季の演技だが、今回は時代がエリザベス朝だったということもあってか、さほど不自然なものには感じなかった。

 

外部からの演出家として青木豪を招いたのが良かったのだろうか。彼は劇作家であるが、商業演劇の演出家としても、そつなくいい舞台を見せてくれる。文化庁新進芸術家派遣制度により1年間(2013年)ロンドンに留学しているが、英国女王ジェーン・グレイの生涯を描いた『9daysQueen 〜九日間の女王〜』の脚本(2014年、白井晃、堀北真希、上川隆也主演)が評価されての起用だろう。男性アンサンブルによる讃美歌のコーラスで各幕が始まるところは、歌のうまい四季ならでは。全体として親しみやすいラブ・コメディになっていた。

 

 『ナイツ・テイル −騎士物語—』はシェイクスピアが晩年にジョン・フレッチャーとの共作として発表した『二人の貴公子』が原作。『レ・ミゼラブル』の演出家ジョン・ケア―ドの脚色、演出、振付、音楽によるオリジナル・ミュージカルである。堂本光一(アーサイト)と井上芳雄(パラモン)が、恋でも戦争でもライバルとなる親友の二人をのびのびと好演していて、帝国劇場の客席はファンのお姉様方で満席となっていた。登場人物の心情をうまく反映させた楽曲もあり、迫力ある剣劇や華麗なレビューも用意されるなど、豪華絢爛なエンタテインメイトとして見応えがある舞台に仕上がっていた。

 

東宝が8月に帝劇で『ナイツ・テイル』、松竹は9月に新橋演舞場で『オセロー』を上演した。こちらは中村芝翫(旧橋之助)の襲名後初となる翻訳劇出演で、デズデモーナは檀れい(最優秀主演女優賞)、イアゴー役はジャニーズWESTの神山智洋というキャスティングである。演出は蜷川幸雄の演出補を務めていた井上尊晶。実物大のゴンドラを花道から登場させるなど、大掛かりな舞台装置(中越司)を大胆に用いていて、蜷川のようにスケールの大きい舞台作りだった。

 

ラスト・シーンでは、異国の兵士たちが侵入してきて登場人物を皆殺しにするエンディングが付け加えられていた。これはかつて蜷川も『ハムレット』で使ったことのある手法だが、嫉妬や闘争本能が引き起こす悪や暴力は、個々の事象に留まるものではないという悲劇的世界感で幕を閉じたかったのだろうか。嫉妬に惑わされ、将軍として国防を怠ったオセローの愚かさを強調した場面と解釈し、「個人の内面の崩壊が国家の崩壊につながるという警告になっている」と指摘した観劇レポートもあった。

 

演劇集団円が全員男性で演じた『十二夜』(渡邉さつき演出)、幕間に物語を説明する進行役の台詞を『子午線の祀り』のように集団で語らせた新国立劇場の『ヘンリー五世』(鵜山仁演出、浦井健治主演)、『リア王』のエドガーとグロスターの二人が、ベケットの『ゴドーを待ちながら』のような調子でシェイクスピアの名台詞を引用して戯れていく『ウィルを待ちながら』(河合祥一朗作・演出)などが惜しくも選外となった。

 


 

 【イギリス演劇賞】 *アイルランド演劇も対象

 

 『ハングマン』(世田谷パブリックシアター)

  マーティン・マクドナー作

 『チルドレン』(パルコ)

  ルーシー・カークウッド作

 『Out of Order 〜イカれてるぜ!』

  (加藤健一事務所)

  レイ・クーニー

 『The Silver Tassie 銀杯』

  (世田谷パブリックシアター)

  ショーン・オケイシー作

 

選評 石田伸也

 2018年はマーティン・マクドナーの年だった。映画は『スリー・ビルボード』(オンライン映画演劇大学・シネマグランプリ作品賞/キネマ旬報ベストテン第1位)が公開され、舞台では『ハングマン』が上演されて好評を博したからである。両作品とも、マクドナー作品ならではの不穏な空気や登場人物の過激な反応や戸惑いが描かれていて、観ている方も翻弄され、意外な展開に驚かされる。『ハングマン』は冤罪と絞首刑、偏見や暴力などの題材が独特のブラック・ユーモアの中にじわじわと浮かび上がってくる傑作だった。学生の間で最も作品の評判が拡散していたのも『ハングマン』だったようである。

 

今回の英米演劇大賞では、田舎のパブに現れる、謎の男ムーニー役の大東駿介を助演男優賞受賞とし、ムーニーと親しくなっていく主人公の娘シャーリーを演じた富田望生は最優秀助演女優賞に選出した。マクドナーを得意とする長塚圭史も『セールスマンの死』の評価と併せて最優秀演出家賞に選出。最優秀翻訳家賞も小川絵梨子が受賞。美術、照明、音響等も極めて効果的で、多くの学生が注目して観劇レポートで言及していたほどだった。グランプリに相当する英米演劇大賞2018も『ハングマン』に決定した。

 

『チルドレン』は架空の国の原発事故の処理の物語を通して、人間が犯した過ちや責任、生き方を問う現代劇として秀逸。『Out of Order 〜イカれてるぜ!』はレイ・クーニーの爆笑喜劇を最良のキャストと演出で見せてくれた。The Silver Tassie 銀杯』は不気味な人形劇を大胆に取り入れた第2幕の試みを特に評価したい。一幕劇だったため選外としたが、劇団昴が上演したジェームス・バリー作『ダウィー夫人の勲章』も旧作を見事にリバイバルさせた味わい深い舞台だった。

 


 

 【アメリカ演劇賞】

 

 『セールスマンの死』(KAAT神奈川芸術劇場)

  アーサー・ミラー作

 『アンナ・クリスティ』(ホリプロ)

  ユージン・オニール作

 『評決』(劇団昴)

  バリー・リード原作(小説)

  マーガレット・メイ・ホブス脚色

 『おかしな二人』(テアトル・エコー)

  ニール・サイモン作

 

選評 小島真由美

『セールスマンの死』は何人かの観劇レポートに、現実から回想シーンへの切り替えがわかりにくかったという指摘がありました。でも劇全体としては俳優陣の好演もあって、家族劇として良質の舞台でした。レポートで特に注目されていたのが長男のビフです。現実と幻想の境が分からなくなっていく侘しい父親の背中を見ても、結局ビフはこれまで自分の背中しか見せることができなかったんですね。一瞬でもこの親子が向き合うクライマックスが感動的でした。

 

『アンナ・クリスティ』はやはり栗山民也さんの丁寧な演出が見事でした。霧の中にヒロインの儚い夢が言葉や表情に一瞬現れたかと思うと、また霧の中に消えていく…。これも『セールスマンの死』のように、夢に手が届かない人生のもどかしさを描いたアメリカ演劇の名作であることを再確認しました。

 

『評決』はシドニー・ルメット監督、ポール・ニューマン主演で映画化されたこともある小説を舞台化したものです。劇後半の法廷劇となる部分が出色の出来で、正義に立ち向かう弁護士の姿、数々の証言から見えてくる医療現場の欺瞞…。劇団キンダースペースの原田一樹さんの演出はとてもスリリングなもので見応えがありました。

 

『おかしな二人』はニール・サイモン追悼公演としてのテアトル・エコーさんの再演です。2014年にエコーさんが上演した時は、女性版も同時に上演されていて、女性版の方を絶賛していた私ですが、改めて観ると、男性版もギャグやアドリブが面白く、間合いもうまく取れていて、前回以上に楽しめました。

 

朝日新聞にキャストを批判する心無い劇評が載りましたが、演劇の過剰な知識や先入観が舞台鑑賞の妨げになっているんだと思います。学生の皆さんの観劇レポートを読むと、純粋に作品や演技を楽しんでいたことがよく分かります。正反対の性格のオスカーとフィリックスのどちらかに自分を重ね合わせて見ていた人が多かったようで、「オスカーとフィリックスを愛すべき存在として見ていた」という感想もありました。中には「今年8本の舞台を観たが、舞台の完成度1位はこの作品だと思った」と書いて、テアトル・エコーのファンになったという人もいたほどです。

 

翻訳・演出の酒井洋子さんについては、別枠の名誉賞というかたちで、今回の舞台とこれまでのサイモン作品の翻訳、演出の功績を表彰させていただくことになりました。私もニール・サイモンの研究者として「講座・ニール・サイモンの世界」の第2シーズンを早くスタートさせて、アメリカ演劇を代表する喜劇作家の作品と生涯を改めて振り返ってみたいと考えています。

 


 

【翻訳家賞】

 小田島恒志

  (チルドレン/Out of Order 〜イカれてるぜ! /

   ジョー・エッグなど)

 小川絵梨子 (ハングマン)

 フジノサツコ (The Silver Tassie 銀杯)

 徐賀世子

  (アンナ・クリスティ/セールスマンの死など)

 

 ◆選評 石田伸也

 日本を代表する翻訳家である小田島恒志先生に翻訳家賞などというのも、おこがましいかもしれないが、原発問題に向き合う姿勢を問う『チルドレン』、爆笑喜劇『Out of Order〜イカれてるぜ!』、障害者の家族の破綻を描いた『ジョー・エッグ』と、作風のまったく異なる三作を中心に活躍。あまりにも自然な日本語であるし、原作と詳細に比較したわけではないので、どこがどうとは指摘できないが、先生の翻訳なら安心して観ていられるし、観てハズレはないと、舞台を観る前から期待できる。

 

翻訳家として最も優れているのが小田島先生なのは当然のことなので、あえて作品別に検討して小川絵梨子さんの『ハングマン』を最優秀賞とした。今や新国立劇場の芸術監督となった彼女が世田谷パブリックシアターに提供した翻訳は、アイルランド訛りをどこかの地方訛りのような語調でうまくまとめ、訪問者の標準語と対比させたローカルな語感が面白く、荒々しい語気によって田舎のパブの粗雑な雰囲気をうまく創り上げていた。

 

フジノサツコさんは何と言っても『The Silver Tassie 銀杯』第2幕の戦場場面がすごい。ブレヒトの音楽劇に似たような歌の歌詞が、演出の森新太郎氏のアイデアによる異様な操り人形と見事にマッチしていた。死者の集まりのような雰囲気の戦場で発せられる台詞、歌詞の不気味な響きが忘れられない。

 

徐賀世子さんはアメリカ演劇を代表するオニールとミラーの古典的名作の他に、現代劇『サメと泳ぐ』も翻訳しており、アメリカの戯曲の翻訳への貢献度がますます高くなっている。今後の活躍も期待したい。(篠山)

 


 

【演出家賞】

 長塚圭史 (ハングマン/セールスマンの死)

 栗山民也 (チルドレン/アンナ・クリスティ)

 森新太郎 (The Silver Tassie 銀杯)

 木村龍之介 (ハムレット)

 

 選評 石田伸也

 長塚圭史はお得意のマーティン・マクドナーに加えて、アメリカの古典的名作『セールスマンの死』にも挑戦。いずれも作品の本質を的確にとらえ、俳優の演技をうまく引き出し、最良の舞台に仕上げていた。

 

同様に栗山民也もルーシー・カークウッドの新作『チルドレン』とアメリカの古典的名作『アンナ・クリスティ』という新旧の作品にいつもながらの優れた手腕を発揮していた。

 

森新太郎はとにかくまともな演出では気がすまないタイプの演出家だ。代表作には歴史劇の視覚的豪華さや威厳ある雰囲気を排したクリストファー・マーロウの『エドワード二世』がある(読売演劇大賞受賞)。2018年は等身大の人形を戦場場面で用いた『The Silver Tassie 銀杯』に驚かされた。

 

木村龍之介は知的なヴィジョンがありながら、自由に言葉と戯れて観客を楽しませてくれる。時に粗削りだがパワフルなカクシンハンのシェイクスピアは大変魅力的で、蜷川の舞台に例えて言うなら、車椅子の老人たちとタンゴのダンスを織り交ぜて演出した『リチャード二世』のような斬新さがある。昨年の『タイタス・アンドロニカス』(2017年のオンライン映画演劇大学・シェイクスピア賞)も良かったが、今年の『ハムレット』は最近のカクシンハンのベスト・ステージだった。「薔薇戦争」四部作一挙上演の再演(2019年夏)も今から楽しみである。

 


 

【主演男優賞】

 安原義人/根本康彦 (おかしな二人)

 中山優馬 (The Silver Tassie 銀杯)

 風間杜夫 (セールスマンの死)

 河内大和 (ハムレット/ヴェニスの商人)

 

選評◆ 石田伸也

『おかしな二人』でずぼらなオスカーと潔癖症的性格のフィリックスを演じた安原義人と根本康彦の名コンビは、まさにその名の通り「おかしな二人」だった。The Silver Tassie 銀杯』の中山優馬は、戦傷で障害者なってしまう主人公を好演。『セールスマンの死』の風間杜夫が演じた、現実から遠のいていく老セールスマンの憐れな姿も忘れ難い。

 

河内大和は『ハムレット』では王子というよりも現代人としての苦悩を体全体で表現していた。『ヴェニスの商人』ではシャイロックを演じ、観劇レポートにあったように「恐怖でおののいでしまうほど」の迫力ある悪漢となり、それでいてユダヤ人として孤立した哀しみも感じさせるという奥深い演技だった。新橋演舞場の『オセロー』にも端役で出演していたが、4年前のカクシンハンでの上演を見逃しているので、彼のオセローかイアゴーも機会があればぜひ観てみたい。できれば日替わりでオセローとイアゴーを演じてみてほしい。

 

<観劇レポートより>

 

『おかしな二人』評

「思わず吹き出してしまうこともありましたが、オスカーのだらしなくても人間としてはどこかしっかりしているところ、フィリックスのきっちりしているんだけど、どこか人間として抜けている感じが、絶妙な間合いと共に感じられて、その細かいバランスを作り出している役者さんたちは本当にすごいと思いました。」

 

「フィリックスは神経質であったり、ものすごく几帳面で、心配性な性格が演技に表れていた。演技と分かっていても、観ていてフィリックスにイライラしてしまった。」

 

「ビールをぶちまけては、その濡れた手を人の服で拭いたり、ポテトチップスをド派手にばらまいたりと、面白い行動と舞台ならではの、生の臨場感が味わえて、何度も笑ってしまった。」

 

「全編を通じてオスカーとフィリックスをの演技が素晴らしい。性格が真逆の二人だということがよく理解できた。いに堪忍袋の緒が切れてフィリックスを追い出すオスカーの演技は熱がこもっていてよかったと思う。」

 

『The Silver Tassie 銀杯』の中山優馬評

「表情、声色、動き方、抑揚などを変化させ、英雄の明と暗を上手に表現していて、どんどん引き込まれていった舞台だった。」

 

「中山優馬さんの演じるハリー・ヒーガンに心をうたれた。序盤のサッカーの試合に勝利し、銀杯を掲げて仲間と喜びを分かち合う姿とは対照的に、終盤の下半身不随で今までと同じ生活をする事ができなくなり、狂気を帯びた恐ろしい姿や感情のギャップが最も印象に残っている。…(中略)… ハリーは恋人にも見捨てられ、まるでストーカーのように追い回す姿は悲しかった。残酷な戦争は、こんなにも簡単に人間の心を変えてしまうのだと、その恐ろしさを感じさせられた演技だった。」

 

「普段のほんわかしている優馬とは違い、まさに主人公ハリーが乗り移ったかのように、大切なものが奪われ、生きる意味を見失いかけている切ない青年を演じきっていたと思う。特にウクレレを弾きながら歌うシーンは泣きそうになるほど切なく感動した。」

 

『セールスマンの死』の風間杜夫評

「冒頭では、暗闇の中現れたウィリーの荒い息づかい、たどたどしい歩き方、頼りない背中から、彼が老いぼれセールスマンの仕事に疲れ切ってしまっている背景が言葉なくして読み取れる。長々と大声で、かつ早口でまくしたてる熱演に圧倒された。1人なのに大声で誰かに話しかけたり、家の外をふらついてしまう場面では、本当に気がおかしくなってしまっているような目つき、歩き方で息を飲まざるをえない。」

 

「一つのため息でさえ、疲労感を感じさせ、ウィリー・ローマンの想いを全面的に表現していた。声の抑揚、身振り手振り、視線なども工夫されていて、回想シーンでの生き生きとした表情、感情などもよく伝わってきた。」

 

『ヴェニスの商人』の河内大和評

「ハムレット役で感動した河内大和さんの圧巻の演技を再び楽しむことができた。シャイロックはある意味で、常識から逸脱した狂気的な性格を持った人物であったが、河内さんの演じる狂人は本当に素晴らしいと毎回感じる。終盤の裁判シーンは特に印象的で、河内さんの演技しか目に入らないほどであった。」

 

「シャイロックがどんどん劣勢になっていく様は、本当に爽快感があり、シャイロック役の河内大和さんに“ざまぁみろ!”と言ってやりたくなるほど劇の世界に没入した。」

 

「シャイロックを演じていた河内大和という方の演技に感動した。物語の終盤のシャイロックの怒りと悲しみを表しているシーンでは、表情、動きからその感情が伝わってきた。近くで見られるこそしっかりと見えてしまう表情だが、それを逆に活かせるほどの演技力だった。シャイロックの“キリスト教徒にひどいことをされても、ユダヤ人は復讐することもゆるされないのか!”というセリフを言うシーンでは、その怒りが本当によく劇場に響き渡っていた。」

 

「河内大和が椅子になだれ込み、震えて起き上がれないほど悔しがっていたあの悲しみに満ちた演技からは、あの時のシャイロックの深い絶望や憎しみが痛いほどに伝わってきた。この作品には、当時ユダヤ人として蔑まれ続けていた当時のシャイロックの気持ちは如何なるものだったのかという宗教的テーマも含まれていたように思えた。」

 


 

【主演女優賞】

 姉崎公美 (ダウイー夫人の勲章)

 篠原涼子 (アンナ・クリスティ)

 檀れい (オセロー)

 片平なぎさ (セールスマンの死)

 

選評 小島真由美

劇団昴の姉崎公美さんが『ダウィー夫人の勲章』で演じたのは、新聞に載っている兵士の名前を自分の息子だと偽って誇らしげに語る女性の役でした。その兵士の突然の帰還と対面に戸惑う姿や意地の張り方、そして何と言ってもラストシーンの哀感あふれる佇まい。本当に母親と同じような心情になってしまった淋しさが伝わってきて最高でした。

 

『アンナ・クリスティ』は映画化もされているユージン・オニールの名作です。サイレント映画の大女優グレタ・ガルボが初めて出演したトーキー映画(1930)でした。公開の際は「あのガルボの声が聴ける!」と大注目だったそうです。今回の舞台でヒロインを演じた篠原涼子さんは、だんな様の市村正親さんと結婚前に共演した『ハムレット』(2002)以来の舞台出演だったそうです。ですから「あの篠原が舞台に出る!」と思って観に行った学生も多かったようです。「アンナ役の篠原涼子さんがスモークにまかれて立つ姿がすごく綺麗で圧倒されてしまった。周りの観客も息を飲んでいた」というレポートの感想にもあるように、自分の幸せを信じることができない薄幸のアンナを魅力たっぷりに演じられていました。

 

檀れいさんは本当に美しく、気品があってデズデモーナにぴったりでした。いわれない浮気の罪を夫のオセロー(中村芝翫)に非難されているにもかかわらず、彼を愛してるっていう強い思いが本当に表情や言葉にうかがえるんです。だから余計に観ていて悲しくなってしまいます。柳の歌を悲しそうに歌う場面やラストシーンは、観ていて涙が止まらないほどの感動の演技でした。個人的には「デズデモーナ」という芝居を観たような気持ちで新橋演舞場をあとにしました。

 

シェイクスピア賞で選評を書いていらっしゃる広川先生によれば、今まで観たデズデモーナの中で一番美しく、悲劇的で最高だったそうです。ちなみに、先生に「今まで、どんな女優さんのデズデモーナがよかったですか?」と質問してみたんですが、「黒木瞳さん」と即答でした。オセローは九代目幸四郎だった松本白鸚さん、演出は蜷川幸雄さんだったそうです。日生劇場で上演(1994)されたそうです。

 

でもよくよく考えてみれば、檀さんも黒木さんも宝塚の娘役だった方じゃないですか。他にも北大路欣也さんがオセロー、今の中村勘九郎さんのお父様の勘三郎さんがイアゴーというキャスト(1988)もあって、その時のデズデモーナも元宝塚の遥くららという女優さんだったそうです。歌舞伎俳優と元宝塚の『オセロー』というのは、松竹の伝統みたいですね。ちなみにこの遥くららさんがデズデモーナ役の時に、彼女に片思いを抱き続ける愚か者のロダリーゴを演じていたのが、当時まだ20代の石原良純さんだったとか。

 

片平なぎささんは主人公を支える年老いた妻の役を演じ、サスペンス・ドラマで見せる演技とはまったく違う表情と声を作っていました。妻のリンダは夫への思いやりはありましたが、その狂気までは止めることができなかった。彼女の悲痛な思いが劇場に響き渡り、テレビばかりでなくもっと舞台にも出るべきと思わせる名演でした。

 

デズデモーナもリンダも悲劇の内容は違いますが、いずれも夫への愛は何があっても変わらないという役です。「デズデモーナもリンダも歪んだ男性社会とエゴイズムの巻き添えになっている」と、その不合理さを指摘した論も観劇レポートにはありました。ただしリンダには息子が二人います。いい年をしてまともな仕事に就けない二人の息子が。その二人に見せる片平さんの母親としての表情と言葉も年もリアルなものでした。片平さんの演技のおかげで『セールスマンの死』は家族劇として優れたものになっていたと言えるのではないでしょうか。

 

<観劇レポートより>

 

片平なぎささんの演技について

「過去での明るい母親と現在での疲れ切った母親の違いを強調した演技で、説明や予備知識がなくても家族の軌跡が想像しやすかった。」

 

「自立しない二人の息子に対して、声を震わせて苦しみを吐露する場面は迫真の演技だった。」

 

「妻リンダを演じる片平なぎさの演技は圧巻だった。最初は、やさしく献身的な妻だと思っていたが、2幕で2回豹変するのだ。1回目は、二人の息子が父親ウィリーをバーに置き去りにしてきたとき。自分の息子であるにもかかわらず、怒り狂って“出ていけ!”と叫ぶシーンは鳥肌が立った。2回目は、ウィリーの自殺後の葬式のシーン。途方に暮れていて、茫然としている芝居があまりにもリアルで悲しかった。」

 


 

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 助演男優賞     助演女優賞

 

 スタッフ部門

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    演劇学部推薦公演(2019年秋期)

   

  

    映画学部推薦作品(2019年秋期)

   

  



  

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   <3月の推薦作品>

  ・ 演劇学部推薦公演

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    (資料作成: 今村直樹)

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  (講師:広川治ほか/10月19日土曜)

・  カウボーイとジェンダー

  (講師:塚田幸光/11月15日金曜)

             (19/9/29)

  

・ 2019年 秋期

      観劇レポート対象作品

     が発表されました。

             (19/9/16)

  

・ 2019年 秋期

      映画レポート対象作品

     が発表されました。

             (19/9/15)

  

・ 2019年英米演劇上演予定

             (19/8/8)

 

・ 『英国万歳!』で

     朗読される

     『リア王』の名場面

     が掲載されました。

             (19/5/31)

 

・ 『英国万歳!』

   〜登場人物・物語の解説

     が掲載されました。

             (19/5/30)

 

・ ミュージカル

   She Loves Me のすべて

     が掲載されました。

             (19/5/5)

 

・ 映画学部主催の新講座

   アカデミー賞と

     アメリカ映画の歴史

     講座内容・予定が

     発表されました。

             (19/5/1)

 

・ オンライン映画演劇大学

     英米演劇大賞2018

    (受賞作・受賞者の発表)

 

・ オンライン映画演劇大学

     シネマグランプリ2018

    (受賞作・受賞者の発表)

 

・ 2018年 (第92回)

     キネマ旬報ベストテン

 

・ 2018年 IMDb

     外国映画ベストテン

    (資料作成: 今村直樹)

 


  

・ 2017年 IMDb

     外国映画ベストテン

    (資料作成: 今村直樹)

  




  

<過去の主要記事・講座>

  

     【シェイクスピア学科】

  

        (講師: 広川治)

・ 講座概要・予定

・ 第1回  シェイクスピアって

                 ヤバくない?

・ 第2回  恋人たちの

                 シェイクスピア

・ 第3回  軍隊で

            シェイクスピア?

・ 第4回  アクション・スター

            がハムレット

・ 第5回  俳優たちの

                 『ハムレット』

・ 第6回  国王のための

                 名せりふ

・ 第7回  宇宙の彼方の

                 シェイクスピア

  




  

     【アメリカ演劇学科】

  

・  『エンジェルス・イン・

       アメリカ  第1部』

      (解説: 篠山芳雄)

  

・  アーサー・ミラー

  『セールスマンの死』研究

  (講師: 篠山(ささやま)芳雄)

  


  

 

  (講師: 小島真由美)

・ 講座概要

・ 作品リスト

・ 映画リスト

・ 第1回入門編

・ 第2回 『カム・ブロー・

              ユア・ホーン』

・ 第3回 『はだしで散歩』

・ 第4回 『おかしな二人』

・ 第5回

    『スウィート・チャリティ』

 原作: 映画『カビリアの夜』

          初演(1966年)

映画『スウィート・チャリティ』

                   *

・ 第6回 映画 『紳士泥棒

          大ゴールデン作戦』

・ 第7回 『星条旗娘』

・ 第8回 『プラザ・スイート』

・ 第9回 『浮気の終着駅』

・ 第10回 『ジンジャー

               ブレッド・レディ』

  




  

     【イギリス演劇学科】

  

・  ワイルド流喜劇のレシピ

      オスカー・ワイルド

      『まじめが大切』論

      (講師: 石田伸也)

  

・ テレンス・ラティガンを観る

         『深く青い海』

        (講師: 広川治)

 

・    『ローゼンクランツと

ギルデンスターンは死んだ』

      (解説: 石田伸也)

  

・   ミュージカル

    『ビリー・エリオット』

   〜英語の歌詞に見る

       団結、自由、信念〜

        (講師: 広川治)

  


  

    

      + 観劇レポートより

  




  

 【映画学部・映像文化学科】

  

・  カズオ・イシグロ

   『日の名残り』の映画化

      (講師: 篠山芳雄)

  

・ キネマ旬報ベストテン分析

      (講師: 今村直樹)

  

  <2017年夏>

     世界の映画を観る、

        映画で世界を見る

  


  

    

  




  

 (詳細な目次については

  CONTENTSページ参照)

  

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   演劇学部推薦公演

      (2020年3月)

  

          グロリア

    (赤坂レッドシアター)

作: ブランデン・

     ジェイコブ-ジェンキンス

翻訳: 小田島恒志・則子

演出: 古城十忍

  


  

     リーマン・トリロジー

         (NT Live)

原作:ステファノ・マッシーニ

翻訳: ベン・パワー

演出: サム・メンデス

主演: サイモン・ラッセル・

          ビール

       (3/6 一夜限定)

       (3/7〜13)

     

  


  

           ピサロ

      (PARCO劇場)

作: ピーター・シェーファー

翻訳: 伊丹十三

演出: ウィル・タケット

主演: 渡辺謙

        (3/13〜4/20)

  


  

       マクベスの悲劇

    (俳優座劇場5F稽古場)

作: ウィリアム・

         シェイクスピア

翻訳: 近藤弘幸

演出: 森 一

        (3/15〜31)

  


  

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 映画学部推薦作品 (新作)

  

 (2018年洋画推薦作品)

   


  

 『スリー・ビルボード』

   2/1〜  公式サイト

 『タクシー運転手

    約束は海を越えて』

   4/21〜  公式サイト

 『フロリダ・プロジェクト

     真夏の魔法』

   5/12〜  公式サイト

 『ワンダー  君は太陽』

   6/15〜  解説ページ

 『ブリグズビー・ベア』

   6/23〜  公式サイト

  


  

 『判決、

     ふたつの希望』

   8/31〜  公式サイト

 『1987、

     ある闘いの真実』

   9/8〜  公式サイト

 『バッド・ジーニアス』

   9/22〜  公式サイト

 『search サーチ』

   10/26〜  公式サイト

 『ボヘミアン・ラプソディ』

   11/9〜  公式サイト

  



  

 (2019年洋画推薦作品)

 『バジュランギおじさんと、

   小さな迷子』

   1/18〜  公式サイト

 『女王陛下のお気に入り』

   2/15〜  公式サイト

 (2019年3月推薦作品)

 『グリーンブック』

   3/1〜  公式サイト

 『COLD WAR

      あの歌、2つの心』

   6/28〜  公式サイト

 『シークレット・

      スーパースター』

   8/9〜  公式サイト

  


  

 『ホテル・ムンバイ』

   9/27〜  公式サイト

 『ジョーカー』

   10/4〜  公式サイト

 『盲目のメロディ』

   11/15〜  公式サイト

 『アイリッシュマン』

   11/15〜  公式サイト

 『マリッジ・ストーリー』

   11/29〜  公式サイト

  



  

 (2020年1月推薦作品)

 『パラサイト/半地下の家族』

   1/10〜  公式サイト

 『ジョジョ・ラビット』

   1/17〜  公式サイト

  


  

 (2020年2月推薦作品)

 『ナイブズ・アウト

  名探偵と刃の館の秘密』

   1/31〜  公式サイト

 『1917 命をかけた伝令』

   2/14〜  公式サイト

  

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   Music for Live Show

    (2019年10月)

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