映画の中のシェイクスピア (目次)

  • 2018.03.13 Tuesday
  • 18:00

 

 

   シェイクスピア学科・映像文化学科共同講座

    映画の中のシェイクスピア         

      スクリーンで引用される

    シェイクスピアの名セリフ、名場面

 

     講師:広川 治 <全12回>

 

     講座内容と予定〜

 

はじめに

映画を観ていると、登場人物がシェイクスピア劇からの引用を口にすることがよくあります。コメディ、SF、アクション映画など、ジャンルを問わず、様々な映画でシェイクスピアのセリフを耳にします。主人公が俳優だったりすると、シェイクスピア劇の上演シーンまであったりします。そればかりか引用されたセリフに、その映画の重要なテーマが込められている場合もあるのです。

 

この講座では、シェイクスピア劇の映画化ではなく、シェイクスピアとは直接関係がない多様なジャンルの映画を取り上げます。普通の映画もシェイクスピアも両方楽しんじゃおうという欲張りな企画です。シェイクスピア作品からの引用が映画でどのように機能しているか、引用から見えてくるものを切り口に各作品に新たな光を当てられればと考えています。

 

なお、本講座は2017年9月16日に「阿佐ヶ谷ワークショップ」で行った講演、および同年秋季に恵泉女学園大学で担当した「映像文化」の授業を基にしており、内容・資料を改訂、追加したものになっています。講座は全12回で、2019年3月まで月1回の投稿を目指します。(2018年3月28日)

 


 

 

        <講座予定

 

        第1部

   映画で引用されるシェイクスピア

 

 第1回 シェイクスピアってヤバくない?

    『雨に唄えば』

    『エレファント・マン』

    『いまを生きる』

 第2回 恋人たちのシェイクスピア

    『いつか晴れた日に』

    『ホリデイ』

    『25年目のキス』

    『初恋の想い出』

    『美女と野獣』

    『シェイプ・オブ・ウォーター』

 

        第2部  

 映画で語られる『ハムレット』の独白

 

 第3回 軍隊でシェイクスピア?

    『勇気あるもの』

 第4回 アクション・スターがハムレット

    『ラスト・アクション・ヒーロー』

 第5回 俳優たちの『ハムレット』

    『ウィズネイルと僕』

    『世にも憂鬱なハムレットたち』

 第6回 国王のための名セリフ

    『英国王のスピーチ』

    『プリンス

     〜英国王室 もうひとつの秘密』

 第7回 宇宙の彼方のシェイクスピア

    『スター・トレックVI

      未知の世界』

 

        第3部

 名監督たちの“生きるべきか死ぬべきか”

 

 第8回 エルンスト・ルビッチ

     『生きるべきか死ぬべきか』

 第9回 ジョン・フォード

     『荒野の決闘』

 第10回 木下恵介

     『破れ太鼓』

 第11回 チャールズ・チャップリン

     『ニューヨークの王様』

 第12回 イングマール・ベルイマン

     『ファニーとアレクサンデル』

 

解説

第1部は序論的な部分でシェイクスピアの言葉や場面の具体例をいくつか見ていきます。第2部と第3部では、『ハムレット』、特に“To be or not to be, that is the question.”で始まる有名な独白を中心に講座を進めていきたいと思います。この独白はデンマーク王子のハムレットが父親を叔父に殺されたと知り、復讐を前にしてその複雑な心の内を観客に語るセリフです。この一行をタイトルにしたエルンスト・ルビッチの喜劇映画が『生きるべきか死ぬべきか』(1942)という邦題になっているように、通常「生きるべきか、死ぬべきか、それが問題だ」(角川文庫、河合祥一郎訳)というように、生か死かの選択を前にした葛藤の言葉として翻訳されています。しかし一方で「このままでいいのか、いけないのかそれが問題だ」(小田島雄志訳)という訳が示すように、自分の行動や居場所に思い悩む言葉と解釈することもできます。“be”という一語の意味は、“live”だけとは限らないからです。

 

この有名な言葉や独白は、『ハムレット』の映画化以外でも、様々な俳優が語っています。チャールズ・チャップリンが『ニューヨークの王様』(1957)で、ダニエル・デイ・ルイスが『マイ・レフト・フット』(1989)で、アーノルド・シュワルツェネッガーが『ラスト・アクション・ヒーロー』(1993)で、ベネディクト・カンバーバッチが『つぐない』(2007)で、コリン・ファースが『英国王のスピーチ』(2010)で、といった具合にその例は枚挙にいとまがありません。しかしその引用のされ方や目的、効果は千差万別です。

 

第2部以降の大まかな講座内容は以下の通りです。第3回「教室で学ぶ『ハムレット』」では、教室で『ハムレット』を詳しく教える場面を中心に物語が展開する『勇気あるもの』(1995)を取り上げます。この映画は一教師が軍隊の教養クラスで『ハムレット』を教材にし、兵士たちの意識を変えていくという物語です。そこで第3回は、できるだけ細かく映画の授業内容を解説し、映画の中の兵士たちと共に『ハムレット』という作品を勉強しながら、シェイクスピアと映画の関係をじっくりと探っていきたいと思います。

 

第4回「アクション・スターの『ハムレット』」ではアーノルド・シュワルツェネッガー主演の『ラスト・アクション・ヒーロー』を取り上げます。この映画では「“生きるべきか死ぬべきか”などと悩む暇など与えない、死ね!」と言い放つ、豪快なハムレットをシュワルツェネッガーが演じている場面があります。5回「俳優たちの『ハムレット』」では、主人公が俳優役の映画で、セリフや場面がどのように引用されているかに注目し、第6回「国王のための名セリフ」では、シェイクスピアが作品解釈の重要な鍵となる『英国王のスピーチ』について、第7回「宇宙の彼方のシェイクスピア」では、シェイクスピアの引用が多い「スター・トレック」シリーズの『スター・トレックVI /未知の世界』(1991)について考察してみたいと思います。第3部では、エルンスト・ルビッチ、ジョン・フォード、木下恵介、チャールズ・チャップリン、イングマール・ベルイマンという20世紀の名立たる映画監督たちの作品を取り上げ、シェイクスピアを切り口に、新たな視点から映画を見直すことができればと考えています。

 


 

 

      <画像付・講座予定>

 

 第1部 映画で引用されるシェイクスピア

 

 第1回 シェイクスピアってヤバくない?

 

   『雨に唄えば』  関連作品:『十二夜』

 「雨に唄えば」の画像検索結果「Twelfth Night ...」の画像検索結果   

 『エレファント・マン』『いまを生きる』

  

 

  第2回 恋人たちのシェイクスピア

 

  『いつか晴れた日に』 『ホリデイ』

     

  『25年目のキス』  『初恋の想い出』

 「25年目のキス」の画像検索結果

  『美女と野獣』『シェイプ・オブ・ウォーター』

  「beauty and THE...」の画像検索結果「Shape of water」の画像検索結果

 


 

第2部 映画で語られる

     『ハムレット』の独白

 

   第3回  軍隊でシェイクスピア?

      『勇気あるもの』

       「勇気あるもの」の画像検索結果

 

   第4回  アクション・スターがハムレット

     『ラスト・アクション・ヒーロー』

      

 

    第5回  俳優たちの『ハムレット』

 『ウィズネイルと僕』『世にも憂鬱なハムレットたち』

   「ウィズネイルと...」の画像検索結果「ハムレット ケ...」の画像検索結果

 

    第6回  国王のための名セリフ

      『英国王のスピーチ』

    「英国王のスピー...」の画像検索結果

 

   第7回  宇宙の彼方のシェイクスピア

    『スター・トレックVI 未知の世界』

      「Startrek VI」の画像検索結果

 

  第2部:名監督たちの

     “生きるべきか死ぬべきか”

 

  第8回  エルンスト・ルビッチ

     『生きるべきか死ぬべきか』

  「生きるべきか死...」の画像検索結果

 

 第9回  ジョン・フォード『荒野の決闘』

 

 

    第10回  木下恵介『破れ太鼓』

  

 

  第11回  チャールズ・チャップリン

     『ニューヨークの王様』

 「ニューヨークの...」の画像検索結果

 

  第12回  イングマール・ベルイマン

     『ファニーとアレクサンデル』

 「Ingmar bergman...」の画像検索結果「ファニーとアレ...」の画像検索結果

 


 

⇒  第1回  シェイクスピアってヤバくない?

 

 

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contents

  

    演劇学部推薦公演(2019年秋期)

   

  

    映画学部推薦作品(2019年秋期)

   

  



  

オンライン映画演劇大学は映画と

演劇を幅広く紹介、解説、研究する

オンライン上の教育・文化活動です。

文部科学省の認可は受け ていませんが、実際の大学での授業と連携した情報や研究も掲載しています。

  



  

   <9月の推薦作品>

  ・ 演劇学部推薦公演

  ・ 映画学部推薦作品

  



  

     <新着記事・講座>

  

New

・ 2019年 秋期

      観劇レポート対象作品

     が発表されました。

             (19/9/16)

New

・ 2019年 秋期

      映画レポート対象作品

     が発表されました。

             (19/9/15)

New

・ 2019年 IMDb

     外国映画ベストテン

    (資料作成: 今村直樹)

             (19/8/24)

Update

・ 2019年英米演劇上演予定

             (19/8/8)

 

・ 『英国万歳!』で

     朗読される

     『リア王』の名場面

     が掲載されました。

             (19/5/31)

 

・ 『英国万歳!』

   〜登場人物・物語の解説

     が掲載されました。

             (19/5/30)

 

・ ミュージカル

   She Loves Me のすべて

     が掲載されました。

             (19/5/5)

 

・ 映画学部主催の新講座

   アカデミー賞と

     アメリカ映画の歴史

     講座内容・予定が

     発表されました。

             (19/5/1)

 

・ オンライン映画演劇大学

     英米演劇大賞2018

    (受賞作・受賞者の発表)

 

・ オンライン映画演劇大学

     シネマグランプリ2018

    (受賞作・受賞者の発表)

 

・ 2018年 (第92回)

     キネマ旬報ベストテン

 

・ 2018年 IMDb

     外国映画ベストテン

    (資料作成: 今村直樹)

 


  

 

 

 〜優秀賞の発表と選評〜

  


  

・ 2017年 IMDb

     外国映画ベストテン

    (資料作成: 今村直樹)

  




  

<過去の主要記事・講座>

  

     【シェイクスピア学科】

  

        (講師: 広川治)

・ 講座概要・予定

・ 第1回  シェイクスピアって

                 ヤバくない?

・ 第2回  恋人たちの

                 シェイクスピア

・ 第3回  軍隊で

            シェイクスピア?

・ 第4回  アクション・スター

            がハムレット

・ 第5回  俳優たちの

                 『ハムレット』

・ 第6回  国王のための

                 名せりふ

・ 第7回  宇宙の彼方の

                 シェイクスピア

  




  

     【アメリカ演劇学科】

  

・  『エンジェルス・イン・

       アメリカ  第1部』

      (解説: 篠山芳雄)

  

・  アーサー・ミラー

  『セールスマンの死』研究

  (講師: 篠山(ささやま)芳雄)

  


  

 

  (講師: 小島真由美)

・ 講座概要

・ 作品リスト

・ 映画リスト

・ 第1回入門編

・ 第2回 『カム・ブロー・

              ユア・ホーン』

・ 第3回 『はだしで散歩』

・ 第4回 『おかしな二人』

・ 第5回

    『スウィート・チャリティ』

 原作: 映画『カビリアの夜』

          初演(1966年)

映画『スウィート・チャリティ』

                   *

・ 第6回 映画 『紳士泥棒

          大ゴールデン作戦』

・ 第7回 『星条旗娘』

・ 第8回 『プラザ・スイート』

・ 第9回 『浮気の終着駅』

・ 第10回 『ジンジャー

               ブレッド・レディ』

  




  

     【イギリス演劇学科】

  

・  ワイルド流喜劇のレシピ

      オスカー・ワイルド

      『まじめが大切』論

      (講師: 石田伸也)

  

・ テレンス・ラティガンを観る

         『深く青い海』

        (講師: 広川治)

 

・    『ローゼンクランツと

ギルデンスターンは死んだ』

      (解説: 石田伸也)

  

・   ミュージカル

    『ビリー・エリオット』

   〜英語の歌詞に見る

       団結、自由、信念〜

        (講師: 広川治)

  


  

    

      + 観劇レポートより

  




  

 【映画学部・映像文化学科】

  

・  カズオ・イシグロ

   『日の名残り』の映画化

      (講師: 篠山芳雄)

  

・ キネマ旬報ベストテン分析

      (講師: 今村直樹)

  

  <2017年夏>

     世界の映画を観る、

        映画で世界を見る

  


  

    

  




  

 (詳細な目次については

  CONTENTSページ参照)

  

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   演劇学部推薦公演

    (2019年8月)

  

   ヘンリー六世 三部作

       リチャード三世

       (カクシンハン)

作: シェイクスピア

翻訳: 松岡和子

演出: 木村龍之介

主演: 河内大和、真以美

        (7/25〜8/12)

  


  

       人形の家part2

         (パルコ)

 作: ルーカス・ナス

 翻訳: 常田景子

 演出: 栗山民也

 主演: 永作博美

        (8/9〜9/1)

  


  

    ブラッケン・ムーア

          (東宝)

作:アレクシ・ケイ・

         キャンベル

翻訳: 広田敦郎

演出: 上村聡史

主演: 岡田将生、木村多江

        (8/14〜27)

  

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 映画学部推薦作品 (新作)

  

 (2018年洋画推薦作品)

   


  

 『スリー・ビルボード』

   2/1〜  公式サイト

 『タクシー運転手

    約束は海を越えて』

   4/21〜  公式サイト

 『フロリダ・プロジェクト

     真夏の魔法』

   5/12〜  公式サイト

 『ワンダー  君は太陽』

   6/15〜  解説ページ

 『ブリグズビー・ベア』

   6/23〜  公式サイト

  


  

 『判決、

     ふたつの希望』

   8/31〜  公式サイト

 『1987、

     ある闘いの真実』

   9/8〜  公式サイト

 『バッド・ジーニアス』

   9/22〜  公式サイト

 『search サーチ』

   10/26〜  公式サイト

 『ボヘミアン・ラプソディ』

   11/9〜  公式サイト

 『アリー/ スター誕生』

   12/21〜  公式サイト

  



  

 (2019年1月推薦作品)

 『バジュランギおじさんと、

   小さな迷子』

   1/18〜  公式サイト

  


  

 (2019年2月推薦作品)

 『メリー・ポピンズ

     リターンズ』

   2/1〜  公式サイト

 『女王陛下のお気に入り』

   2/15〜  公式サイト

  


  

 (2019年3月推薦作品)

 『グリーンブック』

   3/1〜  公式サイト

 『ブラック・クランズマン』

   3/22〜  公式サイト

  


  

 (2019年4月推薦作品)

 『僕たちのラストステージ』

   4/19〜  公式サイト

 『幸福なラザロ』

   4/19〜  公式サイト

  


  

 (2019年5月推薦作品)

 『ドント・ウォーリー』

   5/3〜  公式サイト

 『僕たちは希望という

      名の列車に乗った』

   5/17〜  公式サイト

  


  

 (2019年6月推薦作品)

 『SANJU/サンジュ』

   6/15〜  公式サイト

 『パピヨン』

   6/21〜  公式サイト

  


  

 (2019年7月推薦作品)

 『COLD WAR

      あの歌、2つの心』

   6/28〜  公式サイト

 『Girl/ガール』

   7/5〜  公式サイト

  


  

 (2019年8月推薦作品)

『存在のない子供たち』

   7/20〜  公式サイト

 『シークレット・

      スーパースター』

   8/9〜  公式サイト

  

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